[BACK]
DATUMS 1992.01
1992年も底堅い旅行・航空貨物産業

安達 清治  トラベルレビュー編集長



  1992年はバブル経済崩壊による後遺症の調整が引き続き、減速経済となり、経済成長も3%台の緩やかな伸びと見られる。
  個人消費では、これまでの耐久消費財を中心としたモノの消費に比べ、旅行やレジャー消費は堅調に推移しており、この傾向は1992年にも続くものと思われる。また、バブルを経験した後の消費者意識の成熟から、「選択の消費の時代」となることが予想される。一方、法人需要は、設備投資などを中心に調整の時代になるため、成長は低水準になるものと予想されている。
  地方空港の国際化の流れは、昨年は一部の空港を除いて軒並み進展を示した。しかも、欧米諸国を中心にアジア諸国からも航空機の乗り入れ増加が続いており、1992年も地方空港からの出国日本人は増加が必至である。
  海外旅行は、消費者が価格志向を強めるなかで、消費性向にあう格安感ある商品が増加しており、景気の減速に伴う個人消費の減速に対して、底堅い需要となり、出国者数を支えていくだろう。
  国内旅行では、昨年来のテーマ・パーク・ブームが、各地方に“夢と希望の王国”を実現させており、個人・グループ旅客を中心として根強い需要となろう。
  来訪外国人では、欧米諸国よりもアジア諸国からの増加が続いている。韓国・台湾・香港の御三家市場とアセアン諸国の増加が著しく、この傾向は1992年も続くものと予想される。
  したがって、1992年全体では、内外の旅行需要は底堅く推移するものとみられる。
  一方、国際航空貨物では、輸出はハイテク産業を中心に半導体電子部品、科学光学機器などの好調な推移が続いており、輸入はコンピュータ関連部品や衣類、食料品など引き続き増加が予想されており、堅調な推移となるものとみられる。

[BACK]