[BACK]
DATUMS 1993.05
東京駅・駅弁ものがたり

平井 進  日本食堂株式会社取締役営業推進部長

  さまざまな想いを胸にたびだつ人たちを優しく見送る東京駅は、また日本の交通体系を支える新幹線が発着する駅でもあります。
  お弁当は、楽しい旅の演出をお手伝いできるツールとして大切な役割を果たさなければならないと考えています。
  JR東日本管轄の東京駅での平均弁当販売数は約1万5千食・JR東海管轄分まで含めますと、一日約3万食のお弁当が売られています。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの多客期には、倍の6万本位の弁当が販売されています。
  20種類あるお弁当のうち、人気商品は、昔の江戸の味をそのままに残した深川飯、若い人に好評のチキン弁当、女性客からNo.1と評価をいただいている釜飯弁当などがありますが、万人向きの幕の内弁当も、本物・健康を旗印に製造しており、数多くの方々の支持をいただいております。
  お弁当の製造工場は、尾久、上野、浜松町、新宿の4工場体制をとっていますが、各工場には、クリーンールーム(無菌室)を備えて、安全。衛生には万全を期しています。
  弁当の内容の改善、新種弁当の開発は、製造部門、販売部門、企画部門で構成された弁当改善委員会メンバーで検討を重ね、昨年は山形新幹線記念弁当として、ソバ+幕の内の「涼水」、個食寿司盛り合わせ「折姫」を生み出しました。
  東京駅の乗降人員は一日約70万人と言われていますが、その大部分は、サラリーマン、OLの通勤客の皆さんではないでしょうか。そんな通勤客を対象とした、駅弁とは違う都市型のお弁当「あ文字屋」を開発いたしました。「あ文字屋」の「あ」は、味の「あ」、わかりやすさ、親しみやすさの“あいうえお”の始まりの「あ」、安全・安心の「あ」をコンセプトにしております。お弁当、一口重、寿司、おにぎり、サンドイッチ、惣菜、サラダ、デザート、飲み物など豊富な百種類以上の商品群から自由にチョイスできるシステムです。今後、山手線、中央線、京浜東北線などを中心に展開を進めて参りたいと計画しております。また都会オフィス向けには、オフィスコンビニエンスストア「ランチエクスプレス」を今後の目標として進めていきます。
  東京の食の需要は無限であります。利用客の皆様の健康と安全を第一の目標と考え、地球に優しい環境作りを目指すJR東日本の関連会社として、公害問題、ゴミ問題にも真正面から真剣に取り組みたいと考えています。

[BACK]