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DATUMS 1993.05
キヨスクの歩みと変革を考える

石黒 宏  鉄道弘済会・KIOSK労働組合執行副委員長



  通勤者やOL・学生・旅行者とJRを利用される方々に、便利なお店としてご愛顧頂いているKIOSKも、駅の変化とともに大きく様変わりしてきています。
  特に、国鉄の分割民営化以降キヨスクもそれぞれのJRエリアに分離別会社化('87年7月)し、書くJR会社の新しいコンセプトに基づき、店舗の設置や形態も業種・業態の見通しと合わせて変化してきました。
  駅が単に旅客の輸送機関の一部としての位置付けから、コミュニケーションの場へと大きな目的をもつものとなった今、駅を利用するお客様にキヨスクはどう在るべきかが問われています。
  鉄道弘済会は駅構内での物品販売を、1932年4月に上野駅と東京駅の10店舗からスタートしました。近代化の様相は、'64年尾東京オリンピック・東海道新幹線の開業、さらに'70年の大阪万国博覧会の開催など、日本の高度成長に合わせてキヨスクも発展してきました。'73年にそれまでの、「売店」からのイメージチェンジをはかるため、KIOSK(キヨスク)という愛称名をつけるとともに、ユニホームも先端デザインを取り入れて改善しました。これを期に、従来のタバコ・新聞・雑誌・飲料・菓子等の営業品目から、オリジナル商品の開発や大型店舗の推進、自販機の増設、ファーストフードを中心とした飲食店の開発と育成、書店やコンビニエンスストアの専門店化の展開を推進してきました。
  国鉄の民営分割化にあわせ、鉄道弘済会は1財団・6キヨスク会社に別会社化し、それぞれ独自の道を歩み始めています。
  特に、各駅の新しいコンセプトに対応した店舗展開(大型化・専門店化・業種の見直し―生活に密着したキヨスク営業)と市中への進出です。便利性を強調したキヨスクから、時代の感性をキャッチした楽しいKIOSKへとチャレンジしています。
  東日本キヨスクでは、'86年以来JR利用のお客様の3分の1が女性であることからも、「 レディーキヨスク」を展開してきました。'88年以降サンドウィッチとコーヒーの飲食店「アートサンズ」、手作りのクッキーの店「ローリードール」、質の高い美味しい弁当「春夏秋冬」などの他、「駅ビルへの出店」「居酒屋」「カプセルホテル」「地域物産館への出店」「情報発信基地―FM東京とタイ・アップ澁谷カタクリコ」等々があります。また、新生キヨスクのイメージアップとお客様から一目でわかる利用しやすい専門店化(レッツ・ギフト・プラザ・アート・ユアー・テイスティーの6グループのキヨスク)を進め、売上高も5年間で7%強の増加をみています。東海、西日本をはじめ各キヨスク会社においても、それぞれ地域に合った事業施策を開発展開しております。九州では本格的なホテル「ホテルブラッサム福岡」が好評を得ています。
  この様に、キヨスクは総合・複合小売業に変身して、駅構内での物販をさらに充実させながら、市中進出を含め幅広く事業展開を推進しています。
  私たちは、JRグループの中堅企業として、お客様を第一(大切)に、「愛される親しまれるキヨスク」づくりに積極的に努力をしている状況です。

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