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DATUMS 1993.06
新都市創造 福岡・シーサイドももちの街づく

岩永 一  (株)ガナス総合研究プロデューサー

■いわなが はじめ


●海にひらかれた街づくり
  21世紀に向けて大きく飛躍する九州の拠点都市福岡。その福岡市発展の核となるのが海浜都市構想の実践の場として開発が進む「シーサイドももち」地区である。
  この「シーサイドももち」は、博多湾に面した138haに及ぶ埋め立て地で、1989年に開催されたアジア太平洋博覧会の会場として利用された。
  その後は、福岡市の新都市構想の核として住宅、情報、文化、スポーツ、レクリエーションなどの施設を軸に国際化や情報化、市民ニーズの多様化といった新たな時代の要請に呼応した人・文化・情報の相互に交流する21世紀を目指した新しい街づくりが進んでいる。

●シーサイドももちの開発の経緯
  シーサイドももちを含めた博多湾埋立開発は全国総合開発構想に沿った1959年の第1次博多港湾計画に始まるが、これは臨海工業都市づくりを目指したものであった。1978年第二次計画で住宅を中心とする計画に変更され、その後、住宅環境の変化に加え、新市長のアジアへ向けた新たな国際都市づくりという新構想を受けて、福岡の新たな都市機能を担う海浜都市計画へとその姿を変えてゆくことになった。

●シーサイドももちの概要
  魅力あふれる住宅地とともに、情報を核とする業務ビジネスとレジャーが共存しあう活力のある街づくりを目指すシーサイドももちでは、現在既に全体の計画の約半分が完成。1996〜1997年に全てが完成というスケジュールでプロジェクトが進行している。
  主な施設としては、
(A)情報文化機能…福岡タワー・福岡博物館・市立図書館・地元放送局2社、(B)情報業務機能…ソフトリサーチパーク・国内外コンピュータメーカー6社進出、(C)スポーツ・レクリエーション機能…ツインドーム、(D)海浜レクリエーション機能…人工海浜・マリゾン、(E)ハウジング・生活創造機能…約3,000戸の戸建および低中層共同住宅。
  特に、本年4月完成した我が国はじめての開閉四季ドーム、福岡ダイエーホークスのフランチャイズ球場としてだけでなく福岡のコンベンション装置として、また観光施設として話題を集めている。
  1995年に開催されるユニバシアード福岡大会では競技場としてだけでなく、開閉会式の会場としても利用される予定である。
  この他、長期滞在型の居住施設としてわが国では初めてのハイアットレジデンシャルスイート福岡や超高層住宅、1,000室のホテルなど新しい施設が完成もしくは着工予定であり、福岡市の都市機能の受け皿とともにアーバンリゾートエリアとしての都市形成も今後さらに充実することになる。

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