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DATUMS 1997.09
生涯現役めざして、地域づくり

佐々木 貴三江  「麦」代表

■ささき きみえ
 横浜生まれ。エコロジカルな住宅設計を手掛ける。平成6年平塚市にエコマーケット「麦(バク)」を開設し、消費者と生産者、首都圏と地方、民族間、年代間の交流拠点としている。現在、高齢者とエコロジカルな視点を入れたまちづくりを提案中。市民創造市場をめざして、エコロジーグッズと自然食の店「麦」を開いています。


  5年ほどの専業主婦の後、シングル時代の、パトロン建築家に戻ることに抵抗がありました。そのような時、新日鉄のスペースワールドにかかわり、子育てをしながら感じていた事が、このような仕事を通じて可能かもしれないと、企画の仕事を始めました。国家事業が目白押しの岩手県の村の基本構想づくり・林野庁のふるさと構想づくりの中で、都市と農村、行政と住民の関係が少しずつ見えてきました。
  同じ頃、自分たちの想いを事業化しようという声がかかりました。食のこと、子どもの文化のこと、世界のこと、環境のことなど、様々な活動をしていた6人の主婦が「問題にこだわり、解決すること」を事業化しました。その第一歩として「自分のしたいこと、できることをする場、出会いの場」お店&スペースを1993年7月に国府津にオープン。(株)「ちえのわハウス」です。資本金は1000万円。 600万円は6人が用意し、残りは83人の一般からの出資です。
  地元にもそんなお店をと、翌年2月「ちえのわハウス」の姉妹店「麦」が平塚に誕生。添加物の少ない食品・化粧品、産直による果物・野菜(低・無農薬)、石けん、第三世界物品、エコロジーグッズ、授産施設生産物等を扱っています。
意志のあるパート労働をめざし、1週間に1時間--13時間まで、13名の時間をはりあわせて1週間が成り立っています。
  オープン時の夢に「市立保育園への食材提供」「世代を超えた地域のネットワークづくり」がありました。今「麦」を核として、定年退職後、休耕田で有機農業を試みる人が5--6人と増えています。初めはそんな面倒なことをと、しりごみしていた出荷農家も「麦コーナー」を畑の隅につくり始めました。とりあえず、食材にこだわっている民間保育園へのアプローチをスタートしました。
  また、平塚市の配食サービスの枠組み(老人世帯のみ)をはずせたらの想いの下、素材にこだわる配食グループに食材を供給すると同時に、店が配食サービスの取次店となり、地域の高齢者とのかかわりを深め、サポート体制づくりににつなげていく計画を進めています。
  もう一つの展開<麦パート2>を!
  体力、時間、意志があれば、1週間に1時間でも、仕事によっては成り立つことがわかりました。これは、高齢化時代への一つの提案です。生涯現役で送ることが出来る地域づくりのサポートではないかと「麦2号店」を計画中。高齢者の知恵のつまった店をご期待下さい。

 ◎市民創造市場「麦」TEL・FAX 0463-36-0084
  〒254 平塚市菫(すみれ)平12-49

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