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DATUMS 1998.01
「赤城の〜山も…」いま、忠次が呼んでいる

茂木 正男  高崎映画祭事務局長

■もぎ まさお
 1947年群馬県生まれ。65年電信電話公社(高崎)入社。94年よりNTT群馬支店広報室に勤務し現在に至る。第1回高崎映画祭より事務局長を務める。きのこ採りや温泉めぐりを趣味とする。


  高崎の春の風物詩としてみなさまに親しまれている高崎映画祭も、今回で12回目を迎えようとしています。この映画祭は、毎年3月下旬から4月上旬の2週間ほどの期間で行われ、授賞式を含めその年の邦画・洋画のベストセレクション、県内ではほとんど観ることのできないアジア映画や、知られざる傑作の特集などを上映し、全国的にみても充実したプログラムを誇る映画祭として、県内外の多くの映画ファンに支持されております。
  主催は市民有志で組織されている運営委員会であり、作品の選定から上映までの全ての運営は“映画を愛する一般の人々”の手で行われております。映画祭事務局では会社員である私と、学生や様々な職業を持つスタッフが映画祭を成功させるべく日夜頑張っております。
  毎年高崎市文化会館をメイン会場に、平日の夜は他に高崎市内の映画館をお借りして、常に幅広い年齢層の方々にお楽しみいただけるようなプログラムを心掛け、年毎に観客動員数を伸ばして、昨年の第11回では1万5千人を数えました。95年には“映画生誕百年記念”として県内の近代化遺産を辿る旅として位置づけ、全国的に話題を集めた“めがね橋ライトアップ”や“国定忠次映画祭”を開催してまいりました。これは劇場以外の会場で映画を上映することになり、新たな映像文化のあり方を探るひとつのあり方を示すことにもなりました。
  私たちは21世紀を直前にして、新たな活動を始めようとしています。西暦2000年に高崎市が市政100周年を迎えます。その記念の年には、今まで継続して取り組んできたアジア映画特集から、さらに幅広い国際的な映像文化の交流をこの映画祭の中で実現しようとしています。
  また、この年に劇映画「国定忠次」の制作(疾走プロダクション、原一男監督)を始めるにあたり、映画祭として全面的な支援体制をとりながら映画の完成を目指したいと思います。
  世界の映画界では、積極的に障害者・高齢者に視点をあてた映画制作を進めています。わが国はこうした国外の流れに比較してあまりにも多くの問題を抱えています。障害者も健常者も共に明るく楽しく暮らせる社会づくりに映画祭が積極的にかかわっていく大切さを実感しています。こうした考えに立った企画を今年も年間をとおして企画してまいります。
  ボランティア主導による映画祭として12年、スタッフ・クルーを中心にして行政・協賛企業・商店街そして映画ファンや市民と共に、内容を深めつつ、広がりのある映画祭を切り開いてまいりたいと思っています。


◆連絡先
 高崎映画祭事務局
 高崎市柳川町 1-3 カナルハイツ8F
 TEL:0273-26-2206 FAX:0273-26-1311

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