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DATUMS 1999.04
地域で活躍、すみだリバーサイドネット

竹村 行正  有限会社すみだリバーサイドネット代表取締役

■たけむら ゆきまさ
 1954年墨田区両国生まれ、78年早稲田大学大学院修士。12年のサラリーマン生活の後、家業を相続、異業種交流に参加。94年ネットワーク研究会、96年(有)すみだリバーサイドネットを設立。現在、家業である飲食店経営と同時に異業種の仲間たちと共に地域の情報化とネットワーク化に関連する活動を行っている。


  すみだリバーサイドネットは1996年に、墨田区の異業種交流グループ連絡会議を母体に結成された、ネットワーク研究会の有志9名で出資して設立した有限会社である。
  当時、ネットワーク研究会ではインターネットの勉強会を行っていたが、墨田周辺地域の中小企業の中で情報化のニーズが意外に高いことに着目し、これを支援することで地域を元気にしていけるのではないかと考え、共同出資で会社を設立するにいたった。墨田の異業種交流から生まれた会社としては2番目である。
  我々の理念は2つである。第一に、競争によって敗者をつくり出すのではなく、"協創"によって新たな価値をつくり出すこと。第二に地域の元気が我々自身の元気につながるという信念である。そして、それを実現するために情報ネットワークが重要なカギとなる。
こうした考え方のもとで現在我々は3つの事業を仕事の柱とし、同時にコミュニティビジネスネットワーク(CBN)と共同でこうした小さな仕事起こしをネットワーク展開するための理論構築を研究している。
  事業の第一の柱はプロバイダ業務である。地域情報の中核として我々のサーバーをインターネットへの入り口に提供することが目的である。
  第二の柱は、ネットワークサロンの運営である。JR両国駅から徒歩1分以内という交通至便の地に立地し、LAN、会議スペース、事務スペースを備えた拠点であり、大勢の人が気楽に集えることを願ってサロンと名づけている。我々はここを仕事、講習会、ショールームというふうに多目的に活用している。また、CBNとの共同運営ということでもユニークといえる。
  第三の柱はネットワークサロンで行っている講習会、SOHO for Mothersである。これは、主に子育て中の主婦の潜在パワーの活用をねらった講習プログラムで、地域の主婦の皆さんにホームページ作りのノウハウを教え、当社が受注した地域企業のホームページを作ってもらい、稼いだお小遣いを地元での消費にまわしていただこうというものである。
  墨田区のような下町では三世代で同居している例も多い。その中で主婦は家庭、世代、消費、情報などあらゆる面で中心となっている。このパワーを地域の元気づくりに組み込んでいこうという小さな試みがこのプログラムである。
  全く経験のない人が地域ミニコミ紙のインターネット版を作成する過程でベテランの人に教わりながら、ホームページ作成の仕事を楽しむうちに新たなネットワークと小さな新しい価値の地域内循環が生まれつつある。
  こうした動きの中心はやはりネットワークサロンであろう。今後はサロンに集う人々をどのようにしてより大きなネットワークに統合していくか、協創の課題である。

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