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DATUMS 1999.08
学生だからできるNPO支援

宮崎 さとこ  IFN(インターミディアリー・フォー・NPO)

■みやざき さとこ
 1976年生まれ。現在、中央大学法学部政治学科4年に在学中。99年4月、友人とともに「IFN」を立ち上げ、大学卒業後も専従スタッフとして活動を続ける(予定)。


  のっけから私事で恐縮だが、私は今年、留年して実質大学5年生になった。「この子はアホだから留年しちゃったのかしら?」とお思いの方もいるかもしれないが、決してそうではない。これもすべてIFNのため、なのである。
  IFNは「NPOと社会をつなぐ」をコンセプトに活動している、NPO(民間非営利組織)のインターミディアリー(中間支援団体)である。NPOと市民、学生、企業、行政、NPOのそれぞれをつなぐため、様々な活動を行っている。
  1998年9月には、福祉系NPOの紹介誌『NPOガイドブックvol.1──日野・八王子市周辺地域版』を発行、無料配布を行った。また、このガイドブックを使って地元企業に地域NPOへの支援を依頼し、物的支援の仲介を行った。同年11月には、中央大学の学園祭で『NPOを考える』と題したシンポジウムを開催。同時にNPOやボランティアに対する学生の意識調査を行い、その関心の高さを改めて知ることができた。
  99年2月から5月までの約3ヵ月間は、NPOの自己評価基準作成のためのアンケート調査を実施し、6月にはその結果を報告書にまとめた。そして7月末には、海外援助活動を行うNGO(非政府組織)の活動を紹介する『学生のためのNGO基礎講座』を開講する。
 ここ数年、NPO・NGOに対する社会的な関心が高まるなか、それらに就職を希望する学生も増加しているという。IFNでも各種講座の開講をはじめ、「NGOと学生をつなぐ」ための企画を構想している。そして、このNPOにおける学生市場を開拓するためには、自分も学生であることが必要だと私は考えている。
  そもそも私が留年の道を選んだのも、学生という肩書きが欲しかったからだ。自分も学生であれば、自分のニーズが“学生のニーズ”とも言えるため、自分のやりたいことが企画に反映できる。他大学の友人の紹介で友人の輪が広がる、という学生特有のネットワークを利用できるのもまた、現役の学生だけだ。
  実際に企画を進めていると、学生であることが有利に働くことが多い。特に、知名度も実績もない(しかも団体名からしてちょっとあやしい)IFNで活動する際には、自分の学生という肩書きがIFNの身元保証にもなるのである。
  IFNは8月から、八王子市内にある21大学の学生NPO団体やボランティア団体のネットワーク化プロジェクトを進める予定である。このプロジェクトは、今まで単体で活動してきた学生団体が、他大学の団体と情報交換や交流を行うことで活動の幅を広げ、更には地域のNPOともパートナーシップを持つことを目的としている。
  私が学生でいられるのも、あと半年ほどとなった。IFNのスタッフのためにも、IFNの活動を支えてくださる方々のためにも、そして、就職しないどころか留年までして活動を続けることを許してくれた私の母のためにも、今後もIFNの活動に全力で取り組んでいきたい。

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