レジャー研1999<京都会場>:パネルセッション
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京都から、バリアフリーを考える  ……Page:1>>>>>








報告者:野呂氏(左)、数村氏(右)

レ・サ連合関西地連書記次長

□パネリスト
 亀山 英昭 氏 (tac旅倶楽部 運営委員会代表)
 岡本 義温 氏 (社団法人日本旅行業協会関西支部事務局長)
 野呂 好明 氏 (レジャー・サービス連合関西地連書記次長)
 数村 滋 氏 (レジャー・サービス連合関西地連書記次長)
司 会
 内藤 義治 (RIC事務局長)



司 会  障害を持つ人たちやお年寄りが自由にまちを歩くことができ、周囲に気兼ねすることなく生活し、旅もできる…そんな『バアリアフリー』な社会が求められています。では、観光地・京都の実態はどうなっているのか。本日は、レジャー・サービス連合関西地連による調査報告をもとに、京都のバリアフリーの現状を検証し、今後の京都のまちづくりのあり方や、私たちの地域活動を拡げていく上でのパートナーシップなどについて考えてみたいと思います。
 それでは、早速、レジャー・サービス連合関西地連のお二人に報告をお願いいたします。



■ユーザーの視点に欠ける障害者用施設

  レ・サ連合関西地連では、2年前『ホテルは車イスにやさしいか』をテーマに、京都のホテル環境を中心に実地検証を行っています(当時は、ホテル労連関西・中部支部)。具体的には、健常者である私達自身が車イスを使って、京都の4つのホテルの周辺や客室内のバリアがどの程度のものなのかを調査しました。実際に車イスで移動してみると、ホテル外では信号や自転車が大変怖く感じられ、ホテル内では絨毯敷きが非常に負担に感じられたり、客室内の照明スイッチが高すぎたり、ベッドの配置が車イスのUターンを困難にしていたりと、京都のホテル内外はまだまだバリアフリーが進んでいないなあと感じられました。
  
今回は、そうした取り組みの2度目ということもあり、より当事者の視点にたった調査にするために、レ・サ連合が主催する北海道障害者ツアーで中心的な役割を担われている小谷晴子さんのご協力を得ることとしました。小谷さんは下半身が麻痺し、手にも若干の障害をお持ちの方です。日本一の観光都市京都ではありますが、調査を続けるにしたがい改めて驚かされた点が数多くありました。例えば、障害者用トイレがせっかく設置されているのに倉庫代わりに使われていたり、バリアフリーの設計に配慮していながら切符の券売機は車イスでは手が届かなかったりと、障害者の施設が健常者の視点でしか作られていないということを実感しました。特に印象として残ったのはお寺の石畳や砂利道です。車椅子を押してみると、ものすごい振動が手に響いてきて、もし自分が車イスに乗っていたら、その振動だけで疲れてしまうだろうと思います。
  京都の寺院や建造物は重要文化財の指定を受けるなどして、その保全がなされています。石畳や砂利敷きなども京都らしい雰囲気を作っているのでしょうが、そうした京都らしさという点だけでなく、障害者にも優しい観光地づくりという視点が不可欠だと感じました。健常者が頭で考えるバリアフリーと、障害者の体験する現実の大きなギャップが、今回の調査を通して明らかになりました。私達はレジャー・サービス産業に関わるものとして、観光地やホテル施設の本当の意味でのバリアを解消すべく、今回のような取り組みを通じて企業や行政に改善を訴え続けていかねばなりませんし、同時に自らは何を協力していけるのか、そうしたことがらを今研究集会を通じて学んでいきたいと思っています。


※実際には、スライドによる報告を行っていますが、ここでは省略してあります。
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