レジャー研2000<名古屋会場>:講 演 
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橋爪紳也氏

講師: 橋爪 紳也 氏

大阪市立大学文学部教授・工学博士

ツーリストシティ名古屋の戦略
  ―シティセールス・イメージ創生・ライフスタイルの開発―


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■ビジター産業への転換を目指す都市

  21世紀の大都市をどうしていくのかという問いかけに、主だった大都市はほとんどすべて、観光による集客都市を目指すという声が聞かれます。行政ばかりでなく地元の経済界も同様に観光産業というものを声高に叫んでいます。この傾向は製造業に寄りかかって成り立ってきた都市ほど強く、都市のあり方自体が大転換しつつあるのです。特に象徴的なのは大工業地域を擁する東京と大阪です。日本経済を支えてきた京浜・京葉工業地域に造成された広大な工場用地が、現在遊園地や集客施設に置き換わり、東京湾岸は今や一大テーマパーク都市へと変貌しつつあります。また大阪湾岸でも同様に来年現在ユニバーサルスタジオ・ジャパンが建設中であり、関西空港の2期工事も始まりました。阪神工業地域が質的な転換を図り、次々と集客施設が出来上がっています。
  この様に都市のあり方が変わり観光産業に傾斜していく理由は様々ありますが、一つにはこれからの人口減少が大きなファクターだと考えられます。日本の人口は2008年をピークに急速に減少し、現在の1億2000万人から21世紀半ばには8000万人になることが予測さています。おそらく歴史的に見ても戦争や疫病以外で人口の3分の1が失われるという前例は無く、日本はこれから半世紀の間で未曾有の体験をすることになるわけです。それでは失われる3分の1の人口が持つ活力を如何に補うかという課題に、国や各都市は外部から人を呼び込むことにより産業を伸ばし、活力を維持しようと考えているのではないかと思います。つまり観光産業・集客産業というものに活路を見いだそうとしているです


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