SQUARE:2001.Winter
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(株)ジェイティービー・J-WEB事務局
相良 啓子
国立民族学博物館 研究員紹介ページ
個人ウェブサイト

◆企画実現に至るまで

  この夏、ろう者CJジョーンズ氏(アメリカ、セントルイス出身、以下CJ)のパフォーマンス日本公演の夢がかなった。CJはろう者の両親のもとで生まれ、7歳で髄膜炎を患って失聴した中途失聴者でもある。現在は、アメリカの多くの聾学校や一般の学校で、ワンマンショーや演劇指導、ワークショップ等を繰り広げている黒人ろうパフォーマーだ。
  CJとの出会いは、4年前の留学中のことで、私がボランティアスタッフとして、カリフォルニア州立聾学校を訪れた時である。CJは子ども達に演劇を指導する立場で同聾学校を訪れていた。CJの演劇指導のもと、見る見るうちに子ども達の表現力が伸びていく様子を目にし、「いつか日本に彼を招いて、ことばが違っても、心が通い合えること、聞こえない子どものロールモデルの必要性について伝えられたら・・。」と胸が膨らんでいったことを今でもはっきり覚えている。
 
 そして、「国境を越えて心と心が触れ合えるような企画作成を行いたい」という希望を持ち、JTBへ就職した。その後、上司からNPOアパナックを紹介していただき、CJ企画の夢についてご相談したところ、アパナックの事務局の方が企画実現に共感して下さり、スポンサー探しから会場確保まで多大なるご支援を頂き、様々な困難を乗り越えて企画実現にたどり着けた。
○○○○◆CJの来日


  
8月9日、いよいよCJが来日する日になった。飛行機は予定時刻よりも早く到着したようだったが、2時間程待ってようやく会えた。アメリカ人ろう者との挨拶は、握手ではなく抱き合って行う。アシスタントのCassandraさんとは初めてお会いするので空港で自己紹介を行った。彼女は、聴者だが、手話も上手で、表情を含めた表現力は、ろう者に間違えられることもあるほどだった。
  挨拶を交わした後、スカイライナーで上野まで向かったのだが、2人合わせての荷物は、大きなスーツケースの他に大きなバックが4つもあり、荷物が大きすぎて改札が通れなかったり、エレベーター、エスカレータもなく、階段以外に移動する方法がなかったりと、結構時間がかかった。
  空港では元気だったCJも旅館に着くと、時差の影響もでてすっかり疲れきってしまい、夜予定していたASL(アメリカ手話)クラスの見学をキャンセルし、その夜は、3人だけで近くのレストランで食事を済ませることにした。

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