ガイドブックのない国 バングラデシュ ……Page >>>>

【ザバール戦没者記念碑】
ザバール・戦没者記念碑

【ローン・ジャハーン廊】
ローン・ジャハーン廊


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■バングラデシュはおもしろい

  発展途上国にありがちな政治の貧困、困難な問題を抱える国であっても、私は決してこの国を悲観していない。バングラデシュの人々の活気に満ちたエネルギー、そして心の豊かさ、自然の恵みを与えられるような気がしてならない。
  最近、バングラデシュに行きたいけれど情報がないということで多くの方から連絡いただく。情報がないから面白そうだという若者も少なくない。まだまだこれからの国。この国に入れば、人々の優しさに触れ合うことができる。いま、バングラデシュは観光事業に力を入れ始めている。政府観光局はバングラデシュ国内の観光をあますところなく案内できるようになった。ダッカの一日ツアーから長期のツアーまでも主催している。政府の観光ホテルを持ち、また、ヒルトラックスにもホテルを建設中である。確実に一歩一歩変化している。フェリーを使わなければ行けなかった所が、新しい橋ができ、交通時間も短縮されている。多くの川を乗り継がなければ行くことができなかったボリシャル、シュンドルボンなども観光者が訪れるようになった。まだまだ長い道のりではあるが着実に良い方向に向かっている。
  いま日本は飽食の時代が過ぎ、自分自身を問う旅を求めている。若者たちの間ではバックパッカーの旅が楽しまれている。自分を探す旅、心の旅を求めている。より自然で、よりシンプルな、思い思いの旅を探している。ホテルの良さや快適さは個人によって違うものである。旅の仕方は価値観の相違だけである。
  “いまバングラデシュが面白い!”若者たちからこんな言葉を待っている。その魅力を必ずこの国は持っていると信じている。少々のアクセスの悪さがあっても、たまに起こるストライキも洪水も、この国に入れば旅人はこれが“バングラデシュ”だと納得するだろう。ダッカのリキシャとバスと車でひしめき合う道路もバングラデシュならではのもの。熱い空気も人ごみも旅人にはたまらない。炎天下、片手にマップを、片手にミネラルウォーターを、道が分からなければ隣の人に尋ねればいい。彼等は喜んで教えてくれる。大きな親切が少々のあだになっても、それはこの国の人々はお客様が大好きだからだ。
ザバール戦没者記念碑ローン・ジャハーン廊
■おわりに

  心の中ではガイドブックを作りたくないというのが偽らざる気持ちである。それほど旅人にとって居心地の良い国なのである。観光という名でその国の物価を吊り上げたり、観光客にこびる人たちになってもらいたくないと思うからである。バングラデシュの良さを伝えること、それが私の役目でもある。政治、経済、文化、歴史、国民性を理解した上でバングラデシュという国を語れるガイドでありたい。バングラデシュの一番近いところにいる日本人であると自負している私の次の仕事は、やはりガイドブックになりそうだ。来年“バングラデシュ観光年”にしていきたいとジャミール・マジッド大使、サルワール・カマール経済公使と話し合っているところであり、日本からのツアーを期待したい。
  いま、情報はどこにいても手に入る時代となった。情報提供など自宅からでき、沢山の方々から電話をいただく。また、観光に限らず、バングラデシュのトータルな質問もよく頂く。長いこと“素顔のバングラデシュ”を活字にしてきた。バングラデシュ人が自国を賛美し、観光誘致することにはまだまだ時間が必要である。日本人がこの国をP・Rする方がより説得力がある。そんなところが観光局長として期待されたのだろう。



【在日バングラデシュ政府観光局】
〒350-0322 埼玉県比企郡鳩山町今宿6-1
E-MAIL:
japan@s4.dion.ne.jp
バングラデシュ国花の睡蓮

(バングラデシュ国花の睡蓮)