インタープリテーションプログラム ……Page >>>>

■事業化にむけて(その2)






――リスクマネジメントと環境保全

  自然ガイド業を行う上でのリスクマネジメントとは、事故への対応や備えだけではありません。I・Pは、地域の自然に入り込んで実施するので、そのフィールド破壊に対する管理や、自然破壊や観光客の地域内部への進入に対する地域コミュニティからの批判に対しても十分に備えておくことが必要です。I・Pが地域の観光産業全体に好影響をもたらすというコンセンサスを形成し、フィールドの管理は十分に行うことも地域コミュニティに説明する努力が必須です。地域に愛され、誇りに思われるツアーであれば、ツアー参加者にも地域の魅力が十分に伝わり、高い満足度と地域への好印象につながります。
 
 エコツーリズムとは、自然地域の保全と、地域振興とが、観光による経済活動という糧によって円滑に保たれているしくみのことをいいます。この微妙なバランスは、自然、地域、旅行者、観光産業が、お互いの立場を尊重することなしには保つことはできません。エコツーリズムの発展段階は、その概念を論じることから、実践へとすでに局面はかわりました。実践では、いかにして価値あるツアープログラムを作るかが鍵となります。







  国土交通省観光部では、I・Pの実践に向けたフィールド候補地に対する支援を行っています。当財団も、この事業に協力しています。旅行者からの期待も大きいのですが、つまるところ、おもしろいプログラムができなければ市場は成長するどころか、すたれてしまいます。ここ数ヶ月間、筆者は、おもしろさの根元は何なのか、プログラムの価値を生み出すものは何なのかを考え続けています。おぼろげながらもその答えが見え始めたところです。



本稿は、2001年12月発刊のSQUAREに掲載された内容です。)